紀南病院 看護部について
看護部長あいさつ
紀南病院 看護部長 宮向井ちとせ

目まぐるしく変化する最近の医療情勢のなか、平成17年度の電子カルテ、平成18年度の10対1看護、平成20年度の訪問看護、平成21年度のがん患者の会立ち上げ・DPC導入と、当院も大きな変化を遂げています。また看護職員にとってもあわただしい毎日ですが、当院看護師の持ち前の明るさと助け合いの精神で、「地域の住民に信頼され、満足していただける質の高い看護を提供する」という看護部理念のもと、日々努力しています。
当院看護部は、まだまだこれから成長していく段階です。患者さんに安心していただける安全な看護を提供しようと、院内の研修はもちろんのこと、多くは津市で開催される院外研修にもたくさんの看護師が参加しています。また、平成24年度は当院ではじめての感染管理認定看護師が誕生し、地域の皆さんにさらに安心して医療を受けていただこうと活動を開始しました。
紀南地域の住民の皆さんに喜んでいただける、思いやりのあるやさしい看護が提供できるよう、これからも全看護職員で努力していきたいと思っています。
理念・方針・目標
理念
方針
- 安全安楽を追求した看護を提供する
- 人間として尊厳を重視した看護を提供する
- 地域住民のニーズに対応した看護を提供する
きなん苑理念
H24年度目標
- カンファレンスを充実させ、患者中心の看護にみんなで取り組みます
- 医療事故防止・感染対策を推進し、安全安心な看護を提供するため自己研鑽に努めます
- 患者中心の看護を提供するため心身ともに健やかな看護師になります
- 他職種と協力して患者中心の看護を提供します
- 新しい情報や一人ひとりの意見を取り入れて看護に活かします
教育
教育目標
- 組織の一員として、看護部の目標達成のための役割行動がとれる
- 現場の教育を基盤に、専門職としての知識を深めることにより根拠に基づいた責任ある看護実践ができる
- 対象を尊厳ある一個人であることを認識し、礼節をふまえた行動ができる
平成24年度教育計画
レベル1(新人)・ 新しい職場に慣れる
・ 先輩のフォローのもとで手順や基準に基づいた看護ができる
・ 部署によくみられる疾患や病態を理解し、重症者や複雑な背景を持つ患者の看護もできるようになる
・ 基本的な看護技術が一人でできる。看護管理に基づく看護ができる
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(研修内容) ・全体オリエンテーション ・基本看護技術・電子カルテ ・転倒転落防止策・接遇 ・嚥下障害と安全な食事介助 ・フィジカルアセスメント ・感染予防・倫理・輸血 ・化学療法・麻薬・急変時対応 ・検査データーの見方 ・スキンケア ・人工呼吸器の基礎 ・廃用症候群予防 |
レベル2(プリセプター・卒後2~5年)・ プリセプターの役割をとおし、自己教育・指導力を身につける
・ 看護師としての基本的姿勢を身につける
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・プリセプター研修(4回) ・倫理研修 ・人間関係のあり方 |
レベル3(卒後6~11年)看護師としての知識を深め、看護業務における視野を深める |
・リーダーシップ研修 |
レベル4(卒後12年目以上)災害マニュアルを理解し災害時に必要な看護技術・判断力を身につける |
・災害時の救護活動 ・災害発生時のシステムについて |
レベル5(師長・主任)看護管理者として中堅看護師の「やる気」を引き出す方法を身につける |
・動機づけ要因についての考え方 |
看護研究活動

地域の患者さんに質の高い看護が提供できるようにと、毎年各部署で看護研究に取り組んでいます。三重県立看護大学の先生方に指導を受けたり、研修を終えたスタッフが教育委員のなかで主となりスタッフの研究指導を行なっています。1年に1回院内での研究発表会、看護協会研究発表会、全国国保学会、全国自治体病院発表会などにも参加しています。
また、平成20年10月から、三重県立看護大学と衛星放送により、大学から送られる授業が当院にて受講可能となりました。主に看護研究についての講義で、当院以外の紀南地域の病院の看護師さんたちと一緒に学んでいます。
新人支援

新人のみなさんが安心で安全な看護ケアを提供するため、新人研修制度を導入し、新人看護師研修計画を作成しています。3ヶ月ごとの目標を立案し、集合研修や各部署のOJTも充実した研修になっています。また、各個人の振り返りや新人同士の意見交換の場を大切にしています。
紀南病院が新人の方にとって働きやすい職場であるために、実施指導者、プリセプター、教育責任者、研修責任者研修にも積極的に参加しています。